1.都市化が進む大阪農業
20世紀後半における大阪農業の最大の問題は、進みゆく都市化と農業との調和がとれなかったことです。
臨海コンビナートやニュータウンの建設、周辺部の開発等によって大きく農地が減少しました。しかも、大阪における都市化は、大規模かつ急激に進行したため、大幅な農地かい廃ばかりでなく、生産環境の大きな変化などをひきおこし、農業に様々な影響を与えました。
最近は、いわゆるバブル経済の崩壊により、農地の減少ペースは鈍化していますが、主要野菜や果樹の作付け面積も同様に減少しています

≪用語解説≫
●専業農家…世帯員の中に兼業従事者が1人もいない農家。
●第1種兼業農家…世帯員の中に兼業従事者が1人以上いる農家のうち、農業所得を主とする農家。
●第2種兼業農家…世帯員の中に兼業従事者が1人以上いる農家のうち、兼業の所得を主とする農家。
●自給的農家…経営耕地面積が30a未満かつ農産物販売金額が50万円未満の農家。
●農業就業人口…満15歳以上の農家世帯員のうちで、農業にだけ従事した者と、農業以外の仕事に従事していても農業従事日数の方が多い者の合計。
●基幹的農業従事者…農業に主として従事した世帯員(農業就業人口)のうち、普段の主な状態が「主に仕事(農業)」である者。