3.大阪の野菜
府内産農畜産物の大部分は府内で流通しており、府民の食生活と密接に結びついています。府内産の野菜が大阪中央卸売市場(3市場計)でどのくらいのシェアを占めているかを見ると、遠隔地からの輸送が困難な軟弱野菜を中心に高い占有率を誇っています。  また、いくつかの品目は、年間を通じては高い占有率をもたないものでも、旬の時期を中心に高い占有率をもっています。
●なにわ特産品
このように大阪では、季節の変化に即した多彩な野菜や果物が生産されるため、これらを素材にしたおいしい郷土料理が数多くあります。  しかし、大阪の農業者が心血を注いで育ててきた在来野菜や懐かしい郷土料理は、最近では姿を消したり少なくなりつつあります。  大阪府では、平成5年に伝統に育まれた特産品や優れた栽培技術で生産されている農産物の中から15品目を「なにわ特産品」として選定しました。平成19年には、時代のニーズや生産動向に伴い、 従来の「なにわ特産品」を以下の21品目に拡大しています。
 
 
大阪なす
泉州水なす
泉州たまねぎ
大阪ふき
大阪えだまめ
えびいも
能勢ぐり
大阪たけのこ
大阪いちじく
大阪みつば
若ごぼう
 
大阪きゅうり
泉州キャベツ
しゅんぎく
紅ずいき
泉州さといも
大阪ぶどう(デラウエア、巨峰、ピオーネ)
大阪みかん
大阪ねぎ
大阪もも
大阪こまつな
 

「なにわ特産品」の詳しい情報は(大阪府農政室のホームページ)
http://www.pref.osaka.jp/nosei/product/naniwatokusan.htm
●なにわの伝統野菜
伝統野菜と言えば、全国的には京都の『京野菜』のイメージが強いですが、大阪においても、江戸時代から野菜の商品生産に取り組んだ歴史から、素晴らしい伝統野菜が数多くあります。特に、「田辺大根」や「毛馬(けま)きゅうり」、「天王寺かぶら」などは復活に向けた栽培が広がりつつあるほか、地元の街興しのシンボルとしても一役を担っています。  大阪府では、これらの伝統野菜を消費者にPRし、ブランド化を図るため、「なにわの伝統野菜」認証制度をはじめました。  対象となるのは「毛馬きゅうり」など16品目で、平成17年10月から認証マークの使用申請を受け付けています。
(写真提供 環境農林水産総合研究所 食とみどり総合技術センター)
なにわの伝統野菜の詳しい情報は (環境農林水産総合研究所 食とみどり総合技術センターのホームページ)
http://www.epcc.pref.osaka.jp/afr/kakubu/toshinou/dentou/naniwa1.html
  認証状況
◎青果物 : 186名 983ヘクタール
◎加工・外食 : 80団体